時間的なロスや手間が少ないのは同時進行ですが、メリットとデメリットがあるため、売却の最良のタイミングは、個別のケースにより異なるといえるでしょう。
一般的に多いのは、購入したい家が見つかり、そちらの手続きを先に進めたうえで売却先を探すケース。この場合は、売却先が見つからない場合に、古い家と新しい家の両方の負債を抱えることになりかねません。現在の資産状況やローンの残債なども考え合わせて検討する必要があります。両方のローンを抱えても生活できるかどうかが目安になります。
よりリスクを軽減したいなら、売却先行で動くのが確実でしょう。ただし、購入したい家が見つからない場合にはしばらく賃貸に仮住まい、なんてことも考えられます。
最も理想的なのは、購入したい家が見つかり、それと同時に売却先も見つけ、売りと買いを同時決済することです。とはいえ、売却当日に引越しを行うのは、現実的には難しいので、10日程度の引渡し猶予を契約に盛り込むことができると、無理のない引渡し&引越しが可能になります。
買い替え成功のポイントは、購入と売却を同時に進行することといわれています。ここでは、同時進行した場合の具体的なメリットを解説します。
同時進行することは、金銭的な面だけではなく、手間や時間の面でも大きなメリットがあります。
買い替えで理想的なお金の流れは、売却の引渡しと、購入の引渡しが同じ日に行えるパターンです。売却代金で残りのローンを清算し、残りを購入物件の頭金にします。売却が後手になってしまうと、売却までの間のつなぎ融資を使ったり、新・旧のダブルローンを支払うことにもなりかねません。ただし現実的には、同日の引渡しと引受けは難しいこともあります。買主側の合意のもと、例えば売却物件に最大で10日の引渡し猶予期間を設けるなどすれば、購入と売却の引渡しがスムーズに行えます。
購入と売却を同時に進めると、買いと売りのバランスを見ながら調整して進めることが可能になります。もし売却だけが先行して、後に購入ということになると、購入までは仮住まいで家賃負担が発生します。敷金礼金、引越し代などの経済的な負担はもちろん、何度も引越し作業をしたり、公共機関へ届出をしたりといった手間が二重にかかります。
同時進行で進める場合、担当してくれる窓口が1つであれば、日程調整など両方の調整がよりスムーズになります。購入物件が新築マンションの場合でも、販売会社が仲介部門を抱えている場合があり、購入と同時に売却も一本化して進められるケースがあります。
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