アスベストとは、石綿とも呼ばれる、耐火性や断熱性に優れた鉱物繊維のことです。
しかし、アスベストは人体に有害な物質であり、吸い込むと肺がんや中皮腫などの重い病気を引き起こす可能性があります。
そんなアスベストが使用されている不動産を、売却することができるのでしょうか。
そこで今回は、アスベストが含まれている可能性のある不動産は売却できるのか、売却時に注意すべきアスベスト対策について解説します。
アスベストとは
アスベストは、天然に存在する鉱石が繊維状に変化したものです。
人類との関りは古くからあり、5000以上も昔から「燃えない布」として利用されてきた歴史があります。
日本では、平賀源内が秩父山中で発見し、それを利用して「火で洗える布」の作成に成功しました。
建材として広く利用されるようになったのは1950年代からです。
耐火性や断熱性などの特性を持つ鉱物で、建築物の防火剤などとして広く使われました。
しかし、吸入すると健康被害を引き起こすことが分かり、2006年に全面禁止されました。
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アスベストが使われている不動産は売却可能なのか
アスベストが含まれている可能性がある不動産でも売却可能ですが、売主と買主双方がその事実を十分認識している必要があります。
また、その不動産にアスベストが使われているかどうかの情報を提供することや、アスベストの除去や封じ込めをすることは、義務とされていません。
説明義務があるのは、アスベストの使用調査をしたかどうか、した場合はその調査内容のみとなっています。
この説明は、契約前に宅地建物取引士によって買主に対しておこなわれます。
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売却後のリスクへの対策
アスベストの調査は義務ではありませんが、買い手にとって重要な情報です。
売却前に、アスベストの使用調査を行うことが望ましいです。
アスベストの使用がわからない場合は、あとで除去費用がかかるかもしれないという理由で値下げを要求されるかもしれません。
また、売却後にアスベストの使用がわかり、除去工事の費用を請求されるリスクもあります。
そういったリスクを回避するためにも、専門業者による使用調査が必要です。
その結果を基に、アスベストの有無や状態を重要事項説明書に記載します。
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まとめ
アスベストとは、建築材料や断熱材などに使われていた繊維状の鉱物です。
アスベストが含まれている不動産は、売却する際にはアスベストの有無や種類、量などを調査したかどうか、買主に正確に伝える必要があります。
また、アスベストを除去する場合は、専門業者に依頼し、適切な方法で処理することが重要です。
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