近年、日本では空き家の増加が大きな社会問題となっています。
空き家の所有者となった場合は、掃除や換気といった軽い手入れだけでなく、定期的なメンテナンスも実施しなくてはいけません。
今回は、空き家のメンテナンスのひとつである外壁塗装について、その重要性とおすすめの実施時期を解説します。
現在空き家を所有している方、空き家の相続予定がある方はぜひ参考にしてください。
空き家の外壁を塗装しないとどうなる?
建物の外壁は、雨や風、紫外線の影響を直接受けるため劣化しやすい部分です。
そのため、多くの建物では塗装剤としてフッ素樹脂やアクリル樹脂を用いて、外壁へのダメージを防いでいます。
外壁塗装とはこれらのコーティング剤を塗り直すことであり、単に見た目を良くするだけのメンテナンスではありません。
定期的な塗装工事をおこなわない外壁は、カビや藻が発生し不衛生な状態になります。
また、外壁に生じたひび割れから入り込む雨水は、雨漏りやシロアリ被害などさまざまなトラブルを引き起こします。
柱や梁といった構造体に劣化が生じた場合、修繕には高額な費用がかかるケースも少なくありません。
▼この記事も読まれています
空き家の雨漏りを放置すると?原因と対策についてもご紹介
空き家の外壁塗装をするおすすめの時期
空き家の外壁塗装をする時期は、塗料の種類によって異なります。
フッ素樹脂の塗料であれば15年から20年程度、アクリル樹脂の塗料であれば6年から8年程度の周期で塗装工事をおこなうのが理想的です。
ただし、日光や雨が当たりやすい外壁は劣化のスピードも早いため、劣化現象が発生しているかどうかを定期的に目視で確認することも大切です。
代表的な劣化現象としては、塗料の光沢低下、塗料の膜に粉が出ている、塗料の膜が剥がれているといったものが挙げられます。
また、カビ・苔が生えている場合やひび割れが生じている場合にも、早急な対処が必要です。
▼この記事も読まれています
空き家の家財道具を処分する方法とは?費用相場もご紹介!
空き家の外壁塗装が必要になる理由
ここまで空き家の外壁塗装について解説してきましたが、なかには使う予定のない空き家に劣化が生じてもとくに問題ないと考える方もいるかもしれません。
しかし、外壁塗装を怠った場合、見た目だけでなく建物の構造そのものにさまざまな問題を引き起こします。
劣化により資産価値が低下するのも問題のひとつですが、とくに注意が必要なのは特定空家に指定される可能性がある点です。
劣化が激しい空き家は国によって特定空家に指定され、固定資産税が6分の1になる軽減措置の対象外となってしまいます。
つまり、外壁塗装の手間や費用を惜しんだ結果、より大きな経済的損失が発生するのです。
また、劣化により空き家が倒壊した場合は、その被害の責任は管理者が負わなければいけません。
こういったリスクを避けるためには、活用されていない空き家でも定期的に外壁塗装をおこなうことが大切です。
▼この記事も読まれています
特定空家とは何?認定される基準やリスクを解説!
まとめ
外壁の塗装は見た目を良くするだけでなく、建物全体を保護するために重要なメンテナンスです。
空き家を劣化したまま放置すると特定空家への指定などさまざまなデメリットの原因となるため、定期的に外壁塗装をおこないましょう。
広島県の不動産売却・不動産査定(無料査定)のことならオールハウス株式会社がサポートいたします。
まずはお気軽にお問い合わせください。