不動産相続時には、相続税の計算のためにその不動産にどれだけ価値があるか確定させなければいけません。
そのための指標の1つが、「路線価」です。
今回は路線価とはなにか・路線価はどのような計算方法で算出されるかや、路線価を知りたい場合の調べ方についてご紹介します。
不動産相続における路線価とは
路線価とは、国税庁が道路ごとに設定した価格のことです。
土地の価格は公示地価・実勢価格などさまざまなものがありますが、相続税の土地評価では路線価が用いられます。
路線価の種類は、相続税路線価と固定資産税路線価の2つです。
相続税路線価と固定資産税路線価の違いは計算のベースで、固定資産税は固定資産税路線価がベースになるため公示地価の70%程度まで価格が下がります。
路線価は毎年更新されており、そのタイミングは7月です。
相続税の計算はその年の路線価がもとになるため、7月に路線価が確定するまでは不動産に関係する相続税の額を確定できません。
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不動産相続時の路線価の調べ方とは
路線価は広く公開されている数字なので、自分で調べることができます。
自分で路線価を知りたい場合の調べ方は、国税庁ホームページを確認することです。
相続税路線価図を見ると、道路ごとに数字とアルファベットが記されています。
数字が路線価（単位：千円）を示しており、アルファベットは土地に借地権割合が設定されている場合のパーセンテージです。
実はすべての土地に路線価が設定されているわけではなく、路線価がある土地とない土地があります。
郊外などで路線価が設定されていない場所の場合、国税庁ホームページの評価倍率表で土地の評価額を計算しなければいけません。
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相続時の路線価の計算方法とは
国税庁ホームページで路線価図を調べて路線価がわかったら、以下の計算方法で相続税評価額を計算できます。
土地の相続税評価額＝相続税路線価×地積（㎡）×補正率
補正率とは、土地が使いにくく価値が落ちる場合に評価額を補正するための数字です。
たとえば奥行きが長い土地など標準的な宅地より使い勝手が悪い土地では、この補正率によって評価額が下げられます。
補正率には奥行価格補正・不整形地補正など複数の種類があり、計算式が複雑です。
評価額を正確に知りたい場合自分で補正率を計算するのは難しいため、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。
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まとめ
路線価は、相続税の土地評価を決める際に用いられる数字です。
国税庁ホームページに路線価図が掲載されているため、自分でも路線価を知ることができます。
ただし相続税評価額に補正率が入る場合計算が複雑になるため、税理士などの専門家に正確な計算をしてもらうのがおすすめです。
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