近年では空き家が増加傾向にあり、日本全体の課題にまで発展しています。
その解決策の1つとして、DIY賃貸物件として活用する方法が注目されていますが、ご存じでしょうか。
今回は、DIY賃貸物件とは何か、一般的な賃貸物件とは異なるメリット、注意点を解説します。
空き家の活用方法として注目のDIY賃貸物件とは?
一般的な賃貸物件は貸主が物件の修繕や管理をおこなったうえで貸し出しますが、DIY賃貸物件とは、貸主が修繕などをおこなわず家をそのまま貸し出して家賃収入を得る方法です。
借主が必要に応じて自ら修繕作業、費用負担するのと引き換えに、借主の意向を反映して改修ができる付加価値をつける点が特徴です。
空き家は少子高齢化や相続後に放置するなどの理由により年々増加しており、自治体の空き家バンクなどが誕生しましたが、認知度があまり高くなく活用されていませんでした。
2013年に空き家対策としてDIY賃貸経営方法を国が提案し、2016年に国土交通省がDIY賃貸借に関するガイドブックを作成しました。
国が推奨する賃貸方法として注目され、件数は年々増加しています。
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空き家をDIY賃貸物件にするメリット3点
1点目は初期コストが下げられる点です。
貸出前には破損個所の修繕や内装や設備のリフォームをおこなう作業が必要ですが、DIY賃貸物件においては借主側が一連の作業を負担するようになります。
2点目は都市部・郊外問わず、通常の賃貸借経営とは異なるユーザー層を狙える可能性があります。
自分の意向どおりに内装や設備を変えられるため、自分だけの部屋を作りたい方には魅力的な物件であり、さらには長期入居も期待できるかもしれません。
3点目は収益物件として売却が期待できる点です。
個人利用として住みたい方のほか、賃貸経営を考える個人投資家にも競合を避けやすい物件として注目してもらえる可能性があります。
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空き家をDIY賃貸物件にするデメリットと注意点とは
まず、修繕やリフォームは不要ではありますが、雨漏りや水漏れへの対策は必要です。
貸主として最低限人が住める家として管理しなければなりません。
次に家賃は相場より安めである傾向です。
全く活用方法がなく空き家にするよりは、家賃収入で維持管理費をまかないたい方にはおすすめです。
一般的な物件よりも集客方法には工夫が必要になるため、不動産会社に相談してみましょう。
最後に一般的な物件よりも原状回復でトラブルになる可能性があります。
借主がDIYした結果、柱や梁を撤去してしまい家の耐久性に大きく影響したり、退去時に残置物として放置されるトラブルなどがあります。
不動産会社のアドバイスや国土交通省が作成したガイドラインを基に、DIYする際の注意点や退去時の原状回復のルールなどをあらかじめ契約書に入れるようにしましょう。
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まとめ
国も推奨するDIY賃貸物件は、貸主の初期費用の負担軽減や借主の自由度を上げる手段として注目されています。
一方で注意点もあるため、空き家を放置しておく費用負担の解決策の1つとしてお考えください。
空き家の活用をお考え中の方はぜひ参考にして下さい。
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