土地を売却する前の基礎知識として知っておきたい、地中埋設物。
あまり馴染みがない言葉のため、地中埋設物とはそもそもどのようなものか、詳しく知らない方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、土地売却前に知っておくべき地中埋設物の種類や調査方法、撤去方法について解説します。
土地売却前に知っておこう!地中埋設物とは?
地中埋設物とは、地面の中に埋まっている廃材などのことです。
たとえば、瓦屋根やコンクリートなどの建築廃材が地中に埋まっているケースは少なくありません。
以前に建物を解体する際、廃材をそのまま埋めて処分する手抜き工事がおこなわれていたため、地中に残ったままになっているのです。
また、井戸や浄化槽などが地中に埋まっている場合もあるでしょう。
この場合は、昔使われていたものが撤去されず、地中埋設物になってしまったケースが考えられます。
売却予定の土地から地中埋設物を見つける3つの調査方法
地中埋設物があると地盤が弱くなり、建物の耐震性などに影響を及ぼす可能性があるので、土地を調査して埋設物を撤去する必要があります。
地中埋設物がある土地を売却した場合は、契約不適合責任を問われ、損害賠償や契約解除を求められるかもしれません。
ここでは、地中埋設物の調査方法について解説します。
地歴調査
地歴調査では、登記簿や古い地図などを使って、土地の利用履歴を確認します。
たとえば、過去に工場があった場合は、地中埋設物があったり、土壌汚染されていたりする可能性があることが分かります。
地中レーダー探査
地歴調査の結果、地中埋設物がある可能性が浮上した場合におこなわれるのが、地中レーダー探査です。
電磁波をアンテナから地中に放射して、その反射波形により、地中の空洞や埋設物の有無を調査できます。
ボーリング調査
ボーリング調査は、地中レーダー探査で埋設物がある可能性が大きいと判断された場合に実施される調査です。
まず、地面に穴を円筒上形状の穴を開けて、そこにサンプラーと呼ばれる鉄でできた棒状のものを入れます。
サンプラーをハンマーで打ち付け、その打撃による耐久状況をみて、地盤の強度を測る方法です。
売却する土地から地中埋設物が見つかったときの撤去方法は?
売却前に地中埋設物が見つかった場合、売主は撤去しなければなりません。
コンクリートなど建築廃材は、掘り起こしたあと、産業廃棄物処理場に運びます。
基礎杭はすべて撤去するのが難しいため、地表から深さ1.5mで杭を切断し、残りは埋め戻す方法が一般的です。
この方法であれば、地盤の強度に影響を及ぼさないため、住宅の建築が可能です。
また、地中に下水道管などがある場合でも、買主の契約の目的が達成できるときは、撤去しなくても問題ないとされています。
まとめ
地中埋設物とは、昔の粗雑な解体工事などが原因で、地面に埋まっている不要物を指します。
引渡し後に、地中埋設物が見つかった場合は、買主から契約不適合責任を追及される可能性があるので注意が必要です。
過去の地図などで土地の利用履歴を確認するなど、売却前に個人でできる範囲で調査すると良いでしょう。
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