不動産の価格は景気や需要によって異なるため、売却のタイミングを探るためには常に市場の動向に目を配らなくてはいけません。
一方、特定の土地ではその地域自体の人気が高く、不動産も安定した資産価値を保つことが可能です。
今回解説する文教地区も、そういった人気が高い地域の1つです。
文教地区とはどのような地域なのか、なぜ人気が高いのかを確認してみましょう。
不動産売却をするなら知っておきたい文教地区とは?
文教地区とは、都市計画法で指定された特別用途地区の1種です。
学校などの教育施設、図書館や美術館などの文化施設が集まった地域を、市町村が文教地区として定めることで、その地区内での建築に一定の規制を課しています。
具体的には、パチンコ店や風俗店といった、教育上の悪影響を与えるような施設は建設ができません。
文教地区には第一種文教地区と第二種文教地区が存在し、それぞれ規制の強さが異なります。
第一種文教地区は住居系の用途地域の内部で指定されるため、規制が強いことが特徴です。
第二種文教地区は商業系の用途地域など、住居系の用途地域以外でも指定されるため、第一種文教地区に比べると規制は弱くなります。
文教地区は全国に存在しますが、基本的に居住環境が良いため人気が高い地域です。
なお、文教地区の街並みや雰囲気は地区外で急に途切れるわけではないので、文教地区に隣接する地域が実質文教地区と同じような扱いを受けるケースも見られます。
また、都市計画法の指定とは無関係に、教育施設が集まっている地域が俗称される場合もあります。
そのため、文教地区と呼ばれているエリアの不動産を取引する際には、その地域が法律で指定された文教地区なのかを確認することも大切です。
文教地区の不動産を売却するメリット
文教地区やその周辺の地域は、教育施設や文化施設が集中し、教育にふさわしくない施設が建てられないため、良好な教育環境が整っています。
風俗営業やパチンコ店の経営がおこなわれないため治安が良く、不動産広告にも掲載されやすいので、教育熱心な世帯を中心に需要が高い人気エリアです。
とくに大都市の文教地区は、その地域そのものがブランド化して富裕層が集まっているケースも珍しくありません。
こういった事情により、文教地区は公示価格が上昇する地域も多く、不動産の資産価値は高い水準で推移します。
そのため、文教地区の不動産は基本的にほかの地域より高額売却が可能です。
また、資産価値が安定しているため、市場の動きに一喜一憂することなく、落ち着いて売却のタイミングが計れます。
一方で、需要の高まり次第ではさらに不動産の資産価値が上昇する可能性もあるので、あえて売却しない選択も重要になるでしょう。
まとめ
都市計画法で指定された文教地区は教育にふさわしい地域として人気が高く、地域内の不動産は安定して高い資産価値を保ちます。
高額売却がしやすいほか、賃貸物件などの用途でも高い収益を上げる可能性があるので、長期的な視点で活用方法を考えると良いでしょう。
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